2017年雑感 其の三

 

 さて、そういう現場で働くからこそ、安定した毎月の給料がもらえる。同時に抱える、漠然とした寂寥は日増しに募り、その正体が分からない事に苛立ち、新しい環境への順応と相俟ってか否か、下半期はかなりストレスフルだった。

 ネイティヴアメリカンの諺に、「怒りは自分に盛る毒」というものあるらしいが、深く核心をついた言葉だと思う。矛先が他者へ向かったとしても、結果としてそのツケは己に返ってくる。

 

 職場と自宅を往復する毎日って、どうして窮屈なのか考えたこともないけれど、この機会に考えてみると、生命が常に変化を求め、変化に応じられるからと思った。

 朝昼晩でホルモンバランスは変わり、それはつまり、全身のあらゆる機能が変化するということで、そうやって生命を維持している以上、マクロな人間生活が変化を求めない訳がない、と言う結論。

 

 2017年は下半期になるに連れて、色々と考える時間が増えたけれど、それが善かった。

 暫く離れていた音楽との逢瀬が、エレキベースを買うまでの情熱へと変わり、某大手通販サイトでの出費増大へ繋がり、世界経済の循環に一役を買った誇らしさに泣けてしまう。いまもまだ、涙が乾いていないから不思議だ。

 

 そして、無知ながらも未知で始めた投資生活も、音楽と同じくらい離れていたけれど、駆け出し精神を忘れたくなくて再開した。結構、面白い。

 利益を追求したら行き詰まる。ただ、応援していたいだけ。

 戦後の頽廃から起き上がった日本経済の、計り知れない底力はまだ尽きていない。私は信じているし、その証としての投資だから貪欲さよりも、希望を持っていたい。恐らく、世界各地の投資家から見たら、甘っちょろい理想なんだろうけど。他人の視線を忖度しても、何も面白いことはない。

 それに、貪欲さは不満を生む。

 

 東洋医学鍼灸、音楽、投資。そして、日々の生命活動。

 自分にとって大切なものは忘れようとしても、いつか巡り巡って戻ってくる。ブーメランを投げたつもりはなかったのに、弧を描いて帰ってくるそれを見て、嬉しく思えたのは善かったと思う。

 これで、2017年を総括した事にしよう。

 

 言葉を尽くしても、尽きることのない情熱が 消えないように。