陰陽論feat.自律神経系 其の三

 

 交感神経系の中枢は胸髄・腰髄にあると言われ、副交感神経系の中枢は脳幹・仙髄にあると言われる。

 

 ざっくばらんな位置関係で示すと、胸髄のエリアには肺や心、心包などの兪穴が存在する。東洋医学では、「上焦(じょうしょう)」と呼ばれ、身体上部の臓腑器官と関係が深い。

 

 また、仙髄のエリアは骨盤内器官などがある。兪穴なら「八髎穴」。

 そこを生命の根源を宿す空間として見れば、羊水にぷかぷか浮かぶ胎児の、リラックスしたイメージこそが副交感神経系の中枢とも言え、「下焦(げしょう)」と呼ばれる、身体下部の臓腑器官を指すエリアに近い。

 

 上が「陽」なら、下が「陰」。

 交感神経系や上焦を「陽」、副交感神経系や下焦が「陰」とするなら、「陽虚」というのは交感神経系が弱まった状態、即ち、副交感神経系優位。

 逆に、「陰虚」は副交感神経系が弱まった、交感神経系の過緊張。

 

 仮説を組み立てると、曖昧模糊とした東洋医学と、理路整然とさせる西洋医学との接点が見え、面白く感じる。例え、それが馬鹿げた屁理屈だとしても。

 

 また、交感神経系でも上位にある胸髄が「陽」だとすれば、下位の腰髄は「陰」。

 副交感神経系なら上位の脳幹が「陽」、下位の仙髄が「陰」。

 

 さて、続きはまた次回。