混沌丸出し人生 其の二

 

 あれは確か、21歳と22歳の間を歩いていた頃。

 19歳の時に初めて、祖父の死という肉親の訃報に接し、明け方の、布団の中で嗚咽を漏らしたのがきっかけで、勢い余って剣道を始め、その一年半後には右大腿骨頸部を骨折。心は折れずに済んだものの、骨が折れていました。

 

 そして、そこから人生二度目の入院生活。

 I型糖尿病で入院したのと同じ、某大学病院でしたが前回は小児科、今回は整形外科という違いのみで、殊更に目新しいものもなく、ただただ天井を眺める日が続きました。

 

 手術が終わるまでワイヤーみたいなもので、右足をベッドに吊るしながら、寝たまま固定されていたので、眺められるものは決まっていたのです。

 そしてそれから、当時の床擦れのツラさを思い出しては、二度と骨折しないよう、細心の注意を払いながら生きておりましたが、今から数年前に痔核が発覚した時は、起きていたのですが寝耳に水でした。

 糖尿病を抱えていることで、おそらく、局所血流は悪いのでしょう。

 

 余談はさておき、手術が終わってからは徐々にリハビリが増え、動きが善くなればなるほど嬉しかったし、移動補助も車椅子から松葉杖へと変わることで、また剣道場に帰る日が近付いたという期待が膨らみ、ツラいとかイヤだと思う気持ちは微塵もなく、退院までを楽しく過ごしました。

 

 人間、前向きな理由さえ見つかれば、逆境や不遇さえも糧にできる。そう信じていたのです。

 

 ところが、その入院生活の間、車椅子で自由に動き回れるようになった頃、大変な診断を下されることになったのです。

 それは中学生の頃から誰にも言えず、ひたむきに隠し続けていた、自分の恥とも言える問題でした。

 

 それについてはまた次回。最近、トイレがやけに近い。