非日常

鰯の身も心も信心から

鰯。いわし、そしてイワシ。 台風が過ぎ、その影響か、秋が近づいてきたらしい。夏の疲れは今のうちに解(ほぐ)して、秋冬へと歩みたい。さて、東洋医学に「五季」という概念がある。 春には万物が生まれ夏に盛んとなり、長夏で変化し秋には収まり、そして…

変化というもの

カタチには、色々あると思う。マル、サンカク、シカク、ヒシガタ、ダエン、バツ、ペンタゴン、など。 私が昔から好きな言葉に、『水は方円に随う』というものがある。あるという事は、無いわけではない。日本語特有の二重否定、分からなくもなくはない。三重…

混沌丸出し人生 其のおまけ

骨折後の、某大学病院の整形外科病棟に入院中、毎日の血糖値やリハビリの記録を取ったノートにて。 時折、アホだった。 でも、どこか楽しげでもある。 それ以上に、アホだった。 そんな、若かりし頃があったのです(当時22歳)。 そして、これが現在の自画像…

混沌丸出し人生 其の後

どうやら、無事に終着駅に着いたらしい。 しかし、ここは出発駅と同じ風景。誰かが私を混乱させようと、終着駅に出発駅と同じ装いをさせたのだろうか。 だけど、隣で座っている人も、向かいで寝ている人も、出発の時と全く同じ人達だ。そこまで同じように細…

混沌丸出し人生 其の十

専門学校は、中央区八丁堀にありました。片岡鶴太郎さんや村上弘明さんが出演していた、『八丁堀の七人』で有名な、あの八丁堀です。 もしかしたら、『八丁堀の七人』の方が有名ではないかもしれないので、少し補足すると、テレビ朝日で昔、放送されていた時…

混沌丸出し人生 其の九

椅子に座り、画面に浮かぶ文字や数字と挨拶を交わす毎日。本当に挨拶していたら、奇人変人と言われていたことでしょう。 歳月を経るごとに「事務」が「激務」と化し、それに伴い、数年後には心身も疲弊していき、倦怠感や苛立ち、睡眠障害も目立つようになり…

混沌丸出し人生 其の八

身近な人の身体を支えながら、そして、生涯続けられる仕事はあるのか。 私の身体は丈夫ではない。それでも生きていく術が見つかるなら、そこに懸けてみたいと考えたのです。 右大腿骨頸部骨折は、高齢者に多いと言われています。それを、前方へ華麗に転倒し…

混沌丸出し人生 其の七

さて、アレルギー性鼻炎に悩まされながらも、どんどん音楽の深淵に突っ込んでいた青年は、1960年代後半の洋楽探究に始まり、源流を辿り彷徨ううちに、ブルースやレゲエ、アフロビートなどに取り憑かれ、リスナー街道まっしぐらでした。そこでふと、閃きまし…

混沌丸出し人生 其の六

重い話が続いたので、気分転換がてら、少し違う切り口で。 小中高では、音楽と体育が大嫌いでした。小中高校に通っていた訳ではありません、念のため。 しかし、今ではどちらも自分にとって、切っても切れない、まるで悪代官と越後屋の蜜月みたいな、わりな…

混沌丸出し人生 其の五

診断による「束縛」、それは他ならぬ、治療です。 私の場合、I型糖尿病にはインスリンの自己注射、性腺機能低下症には男性ホルモン、と束縛されていました。もはや、緊縛といっても過言ではないでしょう。つむじから指先まで、ぐるぐる巻きでした。 3割負担…

混沌丸出し人生 其の四

前回、恥を晒すと書いたものの、何が、どこが恥に値するのか分かり難かったと思う。 しかし、「性腺機能低下症」「カルマン症候群」という、恐らくは大半の人が生きている間に聞かずに終わるような、未知の診断名の詳細を調べて頂ければ、その正体がお分かり…

混沌丸出し人生 其の三

文字通りの恥を晒す話。 「晒せるうちが華」という諺もあるくらいで、何処にあるかは申し上げられないが、ここにはあるのだから、我が身の恥を晒させて頂きたい。 右大腿骨頸部骨折で入院した折、しばらくはベッドに固定されていたと前回、書きました。 (中…

混沌丸出し人生 其の二

あれは確か、21歳と22歳の間を歩いていた頃。 19歳の時に初めて、祖父の死という肉親の訃報に接し、明け方の、布団の中で嗚咽を漏らしたのがきっかけで、勢い余って剣道を始め、その一年半後には右大腿骨頸部を骨折。心は折れずに済んだものの、骨が折れてい…

混沌丸出し人生 其の一

私は、14歳で糖尿病と診断され、修学旅行の前日には独り小児科病棟に旅した。 今にして思えば、その病棟生活は学校などでは得られない、特殊な体験として、また貴重な経験として記憶に刻まれている。しかし、消灯時間以後の深夜に『エヴァンゲリオン』を観た…