マラカスを握り哭いた夜 season two

ギター好きが入口だったのに、今ではパーカッションや重低音が好物となってしまい、ズンズンドゥンドゥンしていないとムラムラしてくるっていう、訳が分からない体質に落ち着いています。 これを落ち着いたといっていいのか、だってムラムラしているのですか…

マラカスを握り哭いた夜 season one

マラカスっていうより、綿菓子みたいですけど。 地面に落として哭いてる、みたいな。 綿菓子ってそういうところ、ありますからね。そりゃあ誰しも、ロバート・プラントばりのシャウトを出すでしょうよ。 音楽は好きです。否、音楽が好きです。 細かいのは多…

子泣き爺 on my back and future

余裕なんか無い。右を見ても、左を見ても。 空を見上げたからといって、あるいは足下を眺めたからといって、余裕が落ちていることはない。余裕なんてもの、ただっぴろい銀河系を見渡したところで、どこにも無い。 それは客観では在り得ないもの、でも主観で…

風呂とアフロに捧ぐ夜想曲

一時期、アフロビートに激ハマりしていた。でも、アフロにならなかったのは、私のアイデンティティが坊主頭であることを、頑なに守っていたからだ。有り難う、本当に有り難う。 私がこのブログを始めた当初、この場を通して鍼灸や東洋医学に対する偏見や、言…

さんま前線異状あり

秋刀魚が大変なことになっているらしい。否、正確には秋刀魚自身ではなく、秋刀魚の恩恵に与る我々、人類が。 ある日、突然。 七輪の上でパチパチと身を爆ぜ、夏の暑さで疲れ果てた味覚を、唐突に揺り起こす香ばしさを身にまとう、あの魚が消えてしまったら…

鰯の身も心も信心から

鰯。いわし、そしてイワシ。 台風が過ぎ、その影響か、秋が近づいてきたらしい。夏の疲れは今のうちに解(ほぐ)して、秋冬へと歩みたい。さて、東洋医学に「五季」という概念がある。 春には万物が生まれ夏に盛んとなり、長夏で変化し秋には収まり、そして…

八月の贈り物

この一ヶ月は本当に、激動だった。 これほどまでに激しく動き回ったのは、剣道の稽古でもなかった気がする。 月の中頃までは自転車で、江東区や江戸川区など走り回り、大袈裟でもなく、滝のような汗をかいていた。さらに今月は、やたらと雨が多かったから最…

節目から覗く節穴に胡椒を塗れ

きっと痛いだろうね、目に胡椒を塗るとか。やらないけれど。 胡椒は、そもそも目に塗るものではないし、中医学では「温裏類」と呼ばれ、体内の冷え取りや食欲増進に良いと言われる。食薬である。 また時代が時代なら、とても貴重な食材でもあります。いわゆ…

After the 行脚〜it's a danger or wonder

私は、忘れていた。何を忘れたかさえ、忘れていた。 ああ、行脚の前日、昔の仲間と呑んでいたんだっけ。 いつもの悪い癖で空きっ腹をアルコールで満たし、遅くまで笑い語らえば、早々に酔いが回り、グラスに浮かぶ雫が、まるで酒ではないように感じていた。 …

盂蘭盆行脚(うらぼんあんぎゃ)

今日は歩いた。歩いたと、言葉に変えても物足りないくらい、久々に歩き回った。 神保町から、大手町へ。 目的を無事に果たし、次の一手を考えるのも、立ち止まらず歩きながら。 歩いていると血の巡りが善くなる。そして思考もまた、活き活きとして心地好い。…

変化というもの

カタチには、色々あると思う。マル、サンカク、シカク、ヒシガタ、ダエン、バツ、ペンタゴン、など。 私が昔から好きな言葉に、『水は方円に随う』というものがある。あるという事は、無いわけではない。日本語特有の二重否定、分からなくもなくはない。三重…

陰陽論feat.自律神経系 其の三

交感神経系の中枢は胸髄・腰髄にあると言われ、副交感神経系の中枢は脳幹・仙髄にあると言われる。 ざっくばらんな位置関係で示すと、胸髄のエリアには肺や心、心包などの兪穴が存在する。東洋医学では、「上焦(じょうしょう)」と呼ばれ、身体上部の臓腑器…

ある日曜日の肖像

一週間に一回、日曜日は訪れる。とても律儀で、礼儀正しい来客に、こちらも背筋を正さねばならないと、気持ちを引き締める。 誤解を避けるなら、畳んだ布団にもたれながら、iPhoneで音楽を聴いている訳では、決してない。しかし、そう見えているとすれば、私…

蒸し蒸しでヒイヒイいってる夏

日本の夏は湿度が高い。他所の国ではどうだか知らないが、日本は海に囲まれている事自体、湿度とは隣り合わせ。そして日本列島を縦断しようが、横断しようが、行き着く先は海だ。 東洋医学でいう「脾」は、現代医学でいうところの「膵臓」と「脾臓」が、ごち…

混沌丸出し人生 其のおまけ

骨折後の、某大学病院の整形外科病棟に入院中、毎日の血糖値やリハビリの記録を取ったノートにて。 時折、アホだった。 でも、どこか楽しげでもある。 それ以上に、アホだった。 そんな、若かりし頃があったのです(当時22歳)。 そして、これが現在の自画像…

混沌丸出し人生 其の後

どうやら、無事に終着駅に着いたらしい。 しかし、ここは出発駅と同じ風景。誰かが私を混乱させようと、終着駅に出発駅と同じ装いをさせたのだろうか。 だけど、隣で座っている人も、向かいで寝ている人も、出発の時と全く同じ人達だ。そこまで同じように細…

混沌丸出し人生 其の十

専門学校は、中央区八丁堀にありました。片岡鶴太郎さんや村上弘明さんが出演していた、『八丁堀の七人』で有名な、あの八丁堀です。 もしかしたら、『八丁堀の七人』の方が有名ではないかもしれないので、少し補足すると、テレビ朝日で昔、放送されていた時…

混沌丸出し人生 其の九

椅子に座り、画面に浮かぶ文字や数字と挨拶を交わす毎日。本当に挨拶していたら、奇人変人と言われていたことでしょう。 歳月を経るごとに「事務」が「激務」と化し、それに伴い、数年後には心身も疲弊していき、倦怠感や苛立ち、睡眠障害も目立つようになり…

混沌丸出し人生 其の八

身近な人の身体を支えながら、そして、生涯続けられる仕事はあるのか。 私の身体は丈夫ではない。それでも生きていく術が見つかるなら、そこに懸けてみたいと考えたのです。 右大腿骨頸部骨折は、高齢者に多いと言われています。それを、前方へ華麗に転倒し…

陰陽論feat.自律神経系 其の二

前回、何を書こうとしていたか忘れたところで終わり、それなら、そもそも書く必要がなかったのではないか、という当然の疑問を抱えながら、深い眠りに落ちたようだが、今回こそはと願ってやまない。 自律神経系について述べますが、その分野の専門ではないた…

混沌丸出し人生 其の七

さて、アレルギー性鼻炎に悩まされながらも、どんどん音楽の深淵に突っ込んでいた青年は、1960年代後半の洋楽探究に始まり、源流を辿り彷徨ううちに、ブルースやレゲエ、アフロビートなどに取り憑かれ、リスナー街道まっしぐらでした。そこでふと、閃きまし…

混沌丸出し人生 其の六

重い話が続いたので、気分転換がてら、少し違う切り口で。 小中高では、音楽と体育が大嫌いでした。小中高校に通っていた訳ではありません、念のため。 しかし、今ではどちらも自分にとって、切っても切れない、まるで悪代官と越後屋の蜜月みたいな、わりな…

混沌丸出し人生 其の五

診断による「束縛」、それは他ならぬ、治療です。 私の場合、I型糖尿病にはインスリンの自己注射、性腺機能低下症には男性ホルモン、と束縛されていました。もはや、緊縛といっても過言ではないでしょう。つむじから指先まで、ぐるぐる巻きでした。 3割負担…

混沌丸出し人生 其の四

前回、恥を晒すと書いたものの、何が、どこが恥に値するのか分かり難かったと思う。 しかし、「性腺機能低下症」「カルマン症候群」という、恐らくは大半の人が生きている間に聞かずに終わるような、未知の診断名の詳細を調べて頂ければ、その正体がお分かり…

混沌丸出し人生 其の三

文字通りの恥を晒す話。 「晒せるうちが華」という諺もあるくらいで、何処にあるかは申し上げられないが、ここにはあるのだから、我が身の恥を晒させて頂きたい。 右大腿骨頸部骨折で入院した折、しばらくはベッドに固定されていたと前回、書きました。 (中…

陰陽論feat.自律神経系 其の一

「陰」と「陽」。 どちらが善いとか悪いとか、善悪で論じるものではなく、言うなれば、車輪である。車輪が均衡を保つからこそ、車は安定した走りを可能にする。 東洋医学では、それを人体にも適用する。 「陰」に属するものとして、例を挙げるなら、「臓」や…

混沌丸出し人生 其の二

あれは確か、21歳と22歳の間を歩いていた頃。 19歳の時に初めて、祖父の死という肉親の訃報に接し、明け方の、布団の中で嗚咽を漏らしたのがきっかけで、勢い余って剣道を始め、その一年半後には右大腿骨頸部を骨折。心は折れずに済んだものの、骨が折れてい…

混沌丸出し人生 其の一

私は、14歳で糖尿病と診断され、修学旅行の前日には独り小児科病棟に旅した。 今にして思えば、その病棟生活は学校などでは得られない、特殊な体験として、また貴重な経験として記憶に刻まれている。しかし、消灯時間以後の深夜に『エヴァンゲリオン』を観た…